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FCMEについて

現場で働く指導医のための医学教育学プログラム ー基礎編ー
FCME (Foundation Course for Medical Education)

 本プラグラムは、年3回の参加体験型学習(1回4日間)と月に2回のWeb討論型学習(1回2時間、時間は要相談)による1年間のプログラム(※)です。
※ 詳細は、2018年度版ハンドブック(PDF)をご参照ください(ダウンロードできます)。

本プログラムの概要と目的

 本邦には現在約30万人の医師がおり、そのほとんどがキャリアのどこかで教育に関わります。例えば大学で働く教員の先生は学生や院生の教育に、臨床研修病院で働く先生は初期研修医指導に、開業して診療所で働く先生は患者教育に。ただ医学部では「教える」ということについて学ぶ機会はほとんどありません。そうすると、どうしても「自分が教わった方法」で教えることになりがちなのですが、多くの先生がその「自分が教わった方法」でよいだろうかと感じたまま、教育に関わっているという現状があります。
その意味で多様な教育方法を知って教育活動の幅を広げることは、非常に意義があります。また「なぜ教えるのか?」や「何を教えるべきなのか?」といった問いに対しても、医学教育学は一定の理論的枠組み(レンズ)を与えてくれます。本プログラムを受講される皆さんには、そのレンズを使って自分自身の教育を省察(振り返りともいいます)し、教育活動の幅を広げてもらいたいと思っています。
医学教育学の考え方の一つに「教え方に唯一解はない」というものがあります。別な言葉を使えば「Bestな教育は存在しない」という言い方もできます。学生や研修医の数、彼らのやる気、教える内容、自分の調子、部屋の温度、など様々なものに教育活動は影響を受けます。教育に関わる者はそのような状況を全て加味しながら、どのようにしたら自分が伝えたいと思っている内容を学んでもらえるのか、と問い続けるしかありません。その際に、本プログラムが提供するレンズが皆さんの視野を広げるという形で一助となることを心から願っています。

このプログラムを修了すると、おそらく…

1. 医学教育学全般の知識(基本的な語彙とその概念)を習得することができる。
2. 1を用いて、自身の教育活動を多面的な視点で省察することができる。
3. 2の省察をもとに、自身および自施設の教育活動を改善することができる。
4. 医学教育に関する疑問について、これまでにどのようなことが明らかになっているのかを自身で調べることができる。
(註:学びという行為は事前にその結果を予測できない、という性格がありますので、「おそらく」という表現を使っています。この「おそらく」の意味については、プログラムの中でより詳細に学びます。)

授業科目

■必修科目

○カリキュラム開発論(例:カリキュラムを作る・壊す―自由な学びの場の構築)

○教育実践論(例:省察と構成主義―言葉にして気づくということ)

○評価論(例:診療現場での間主観的な評価―責任ある主観とは?)

○日本の医学教育(例:医学教育におけるグローバリズムとアンチグローバリズム)

○リーダーシップとマネジメント

■選択科目

○医学教育改革―京都大学の医学教育の事例とその背景にある理論

○武士道と等価交換モデルと医師のプロフェッショナリズム

○権力と医療と教育―フーコーとブルデューから読み解く医学教育

○ESME Online(欧州医学教育学会が提供する医学教育コース。英語での受講になります。別途受講料が必要です) ほか

本プログラムの受講要件

○原則として卒後6年目以上の指導経験のある医師

○患者さんはもとより、医学生・研修医、また他の医療職に対しても愛情を持って接していること

○利他的な行為としての教育に関心を持っていること

○本プログラム自体の構築/開発に協働して参加する意思のあること

○プログラム修了後、医学教育学分野に積極的・継続的に関わる意思を持った方を歓迎します。

受講費用

29万5千円(税込)※テキスト、PCなどは自己負担になります。

修了要件

○Web討論型学習と参加体験型学習を合わせて1年間で120時間以上履修すること。

○各科目での評価で合格すること(合否判定はレポートの内容・討論での発言の質および量・自身の教育活動の映像分析内容などで行う予定です)。

○修了者には京都大学から正式な履修修了証が授与されます(学位は取得できません)。